研究概要 |
バドミントンの基礎・基本を構造化し,その中核はクリアーであると考えられた.そこで,クリアーのフォーム(オーバーヘッドストローク)の動作得点を8段階で設定した.また,大学生を対象に,ゲーム様相と楽しさの関係を調査した結果から,平均ラリー回数が4.5回程度,自己決定ショット数が5回程度あればゲームに負けても楽しさを感得していることが認められた.さらに,バドミントンの総合的技能評価法を開発した.一方,大学生及び中学生を対象に,技能差を埋める工夫としてコートの大きさを変えたハンディキャップ制を取り入れたゲームを行わせた結果,点差の縮小,ラリー回数の増大など,その有効性が認められた.具体的には,対戦する二人の技能レベル差が大きい場合(通常ゲームでの点差が12点以上,あるいは技能評価法2.26以上)は,コートの後ろをカットして,後方への移動を容易にしてやった方が効果的である場合が多いと考えられた.一方,通常ゲームでの点差が7点まで,あるいは技能評価法0.0~1.25の場合は,横を狭めたコートが適切であろうと考えられた.
|