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廃用性筋萎縮ストレスによる筋と脳のエピジェネティックな遺伝子制御の変化

研究課題

研究課題/領域番号 22500608
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関山梨大学

研究代表者

遠藤 和志  山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (70176791)

研究分担者 久保田 健夫  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (70293511)
小山 勝弘  山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (30313779)
研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード遺伝学 / 遺伝子 / ゲノム / ストレス / 発現制御
研究概要

平成22年度に実施した研究の成果
【背景】後肢懸垂ストレスで下肢の筋が萎縮する際にエピジェネティックな変化(DNAのメチル化変化)がみられることが予備的研究で明らかになり、これをふまえ、1.筋萎縮におけるDNAのメチル化変化の詳細な把握、2.運動負荷時のDNAのメチル化変化について調べること、が本研究の目的である。この目的のため、本年度は、後肢懸垂ストレスに起因する筋萎縮におけるエピジェネティックな変化の詳細な解析を行った。
【成果の具体的内容】今年度は、予備的研究で明らかにされた筋萎縮(ラットの後肢懸垂モデル)時の3種の筋分化関連遺伝子(下記)のDNAのメチル化低下について、Pyrosequencing法を用いて、定量的に実証した。その結果、
1.MyoDの転写因子(AP1,NF1,EBox)結合領域ならびにその近傍の5カ所のCpG配列のDNAのメチル化率が、対照ラットの筋組織に比べ低下していることが判明した。
2.Myogeninでは、転写因子(EBox)結合領域を含むその近傍の4カ所のCpG配列のメチル化率が、対照ラットの筋組織に比べ低下していることが判明した。
3.Myostatinでは、転写因子(Nkx2.5)結合領域を含むその近傍の5カ所のCpG配列のメチル化率が、対照ラットの筋組織に比べ低下していることが判明した。
【成果の意義】転写因子結合領域のDNAのメチル化低下は、遺伝子の転写活性の誘導効果を意味する。したがって、上記の結果は、非運動状態によって筋分化遺伝子が活性化状態に移行したと解釈された。
【成果の重要性】この成果の重要性は、廃用性負荷という環境変化で生体にエピジェネティックな変化が刻印されることを実証したことである。この結果より、逆に運動を過剰に負荷した際の筋と脳におけるDNAのメチル化変化の解明が重要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] X ; 15染色体転座例におけるX染色体不活化の常染色体波及領域と転座の発生機転2010

    • 著者名/発表者名
      坂爪悟
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第55回大会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      2010-10-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] レット症候群責任蛋白質MeCP2の新規標的遺伝子の探索2010

    • 著者名/発表者名
      三宅邦夫
    • 学会等名
      第4回日本エピジェネティクス研究会
    • 発表場所
      米子
    • 年月日
      2010-05-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考] なし

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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