研究課題/領域番号 |
22501013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
阿部 匡史 岡山大学, 医学部, 技術専門職員 (60423282)
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研究分担者 |
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80325092)
渡部 昌実 (渡部 昌美) 岡山大学, 岡山大学病院, 准教授 (70444677)
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連携研究者 |
浅井 章良 静岡県立大学, 大学院・創薬探索センター, 教授 (60381737)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダイナミン / がん / 浸潤 / 遊走 / dynasore / アクチン |
研究概要 |
これまでに181種類のダイナミン阻害剤ダイナソアの構造類縁化合物につきアクチン線維形成阻害を有する分子をスクリーニングした結果、ダイナソアよりも、強力なアクチン線維形成阻害作用を持つ分子DBHA (N'-(4-(diethylamino)benzylidene)-4-methoxybenzohydrazide)を同定した。この分子の抗がん効果を調べた。DBHAは、ヒト肺がん細胞株の血清刺激依存性ラッフル膜形成、遊走、浸潤能を強く阻害した。遊走、浸潤能の阻害を示すDBHAの濃度では、細胞毒性も見られなかった(論文作成中)。さらに、阻害剤作用の基本となるダイナミンによるアクチン制御機構の一部を解明した。ダイナミン・コルタクチン複合体は、数本のアクチン線維を束化することによりアクチン線維を安定化する。このアクチン制御機構は、神経細胞突起伸長、がん細胞の遊走に必要であり、ダイナミン阻害剤の作用機序を知る上で、非常に重要な知見が得られた。これらの結果の一部をJ. Neuroscience誌に発表した。得られた知見は、神経再生、がん細胞の転移治療の基盤になることが期待される。
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