研究課題/領域番号 |
22510110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮本 有正 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (60157691)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | bionanotechnology / nano-Pt / C.elegans / lifespan / cellular signaling |
研究概要 |
nano-Ptは一種のSOD/catalase mimeticであり、またミトコンドリア電子伝達系complex I様酵素活性があることを実証してきた。nano-Ptを用いて、メタボリックシンドロームや慢性閉塞性肺疾患(COPD)の改善を示してきた。更に、cell-penetrating peptide(CPP)であるHIV TAT peptideのC末端に白金特異的結合ペプチド(platinum binding peptide:PtBP)を連結したTAT-PtBPで抱合したnano-Ptでは、細胞膜透過性が昂進し、抱合なしのnano-Ptに比べ1/100の濃度で線虫の寿命延長効果を示すことが認められた。老化マーカーであるlipofuscinの蓄積減少や、活性酸素の減少も観察された。また、線虫体内に取り込まれたnano-PtもPtBPにrhodamineを化学修飾した蛍光プローブで確認できた。この実験結果を論文公開した。ミトコンドリア電子伝達系complex I機能欠損変異体線虫nuo-1のsubtype、LB25を用いて、TAT-PtBPで抱合したnano-Ptによる寿命延長効果が確認され、N2に対する寿命延長効果よりも有意に大きかった。活性酸素の減少に関してはN2とLB25で差は無かった。しかし、LB25ではNAD^+の極端な減少が観察され、nano-Ptで正常範囲に増加することが認められた。このNAD^+の上昇がN2より有意な寿命延長効果に繋がったと考えられた。この研究結果も公開した。更に、mitochondrial targeting signal peptide(MTSP)3種類とPtBPとのfusion proteinを作製し、nano-Ptを抱合したが、寿命延長効果は観察されなかった。
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