研究課題/領域番号 |
22520020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
瀬口 昌久 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (40262943)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 正義論 / 老年論 / 古代哲学 / 老年の哲学 / プラトン / アリストテレス / キケロ / セネカ / プルタルコス / ガレノス / エピクロス派 / オーティウム / 乾燥 / 長老制度 / 認知症 / 年長者 / ネストル / 仕事と日 / ヘシオドス / ゲーロトロポス / ヒュブリス |
研究概要 |
プラトンとアリストテレスが、それぞれの心身観にもとついて対照的な老年論を示したことは、ヘレニズム・ローマ時代の哲学において、老年を哲学の主題とすることに寄与した。それはとくに、老年期において政治や社会との関係をいかにもつべきかという問題として、キケロやプルタルコスやセネカたちによって問われることになった。つまり、人間の生涯全体を通して共同体や政治に関わる意義や必要性が認められるのか、それとも実践的生活から離れた観想的生活や閑暇(オーティウム)こそが老年の理想の生き方であるのかといった対比で、老人の政治的・社会的役割が繰り返し問われることになったのである。プラトンの老年論の系譜をひくキケロやプルタルコスは老年を人間の成熟の時期とみなして、老人がもつべき権威や教育の役割を強調し、そのため老人みずからが徳を身にっけなければならないと主張した。他方、セネカは、正義や政治からは距離を置いた閑暇のなかで、自然学や神学などの観想的学問を追究することを重視し、エピクロス派は、老年とは原子と空虚を原理とする自然が永劫に繰り返す世代交代の営みの一瞬にすぎないとみなし、公共性や国家や正義を原理的考察の枠外に置くことになった。
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