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ジョルジュ・スーラの「フレーム」と「ボーダー」

研究課題

研究課題/領域番号 22520101
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学・美術史
研究機関九州大学

研究代表者

米村 典子  九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (30243976)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2012年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードジョルジュ・スーラ / フレーム / ボーダー / ジョルジュ・スーラ / 額縁
研究概要

西洋絵画はしばしば「開かれた窓」に例えられてきたが,窓の向こうの表象の世界と我々の世界との,窓枠=額縁=フレームを間に挟んでの関係は,19世紀後半に大きく変わった.本研究の目的は,その変化の現れを画面の縁という「場」に見いだし,新印象派の画家ジョルジュ・スーラの作品の表象を取り巻く点描で描かれた帯=「ボーダー」と点描を施したオリジナルの額縁=「フレーム」との関係を契機として考察することである.
スーラの「ボーダー」は,窓のような「現実の開口部」を示唆していない.それは抽象的な帯に見え,表象を取り囲んでその限界を定めているという意味では内側にある表象にとり一種の「フレーム」である.他方,「フレーム」に施された点描と同質の点から構成されているという意味ではその外側を取り囲む「フレーム」の自己反復とも解釈できる.本研究では,この「ボーダー」の二重性が徐々に形成されていった過程を解明することで,ドガやカイユボットの「新しい絵画」に従来とは異なる角度からスーラの芸術をつなぐ可能性を示し,この画家をモダニズム絵画の歴史の中に新たに位置づけることができた.

報告書

(4件)
  • 2012 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文]2011

    • 著者名/発表者名
      米村典子,岡鹿之助とジョルジュ・スーラ
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: vol.23 ページ: 106-109

    • 関連する報告書
      2012 研究成果報告書
  • [雑誌論文] 絵の「端」をめぐる考察2011

    • 著者名/発表者名
      米村典子
    • 雑誌名

      視覚の現場

      巻: vol.9 ページ: 30-31

    • 関連する報告書
      2012 研究成果報告書
  • [雑誌論文] 岡鹿之助とジョルジュ・スーラ2011

    • 著者名/発表者名
      米村典子
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: 23 ページ: 106-109

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [雑誌論文] 「絵の端」を巡る考察2011

    • 著者名/発表者名
      米村典子
    • 雑誌名

      視覚の現場

      巻: 9 ページ: 30-31

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2010-11-30   更新日: 2019-07-29  

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