研究課題/領域番号 |
22520119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 公益財団法人大阪市博物館協会 |
研究代表者 |
佐藤 隆 公益財団法人大阪市博物館協会, その他部局等, その他 (50344362)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 京焼 / 野々村仁清 / 技術系譜 / 連房式登窯 / 考古学 / 美術工芸史 |
研究概要 |
本年度の主要な研究成果は、尾野善裕(連携研究者)と行なった御室仁清窯跡採集資料(仁清陶片)の整理・検討、および尾野・畑中英二(研究協力者)とともに行なった関連資料の調査によるものである。仁清陶片については、京都国立博物館が所蔵する資料以外に、新たに個人所有の資料の調査を開始している。昨年度明らかにした技法の特質については、特に茶入の問題について研究成果の公表の準備を尾野が中心になって行なった(平成24年度5月に刊行予定)。 上記の活動に並行して、成立期の京焼と相互に影響を与えあったと考えられる肥前地域の初期陶器窯のひとつである唐津市山瀬窯跡の資料調査や、江戸時代前期に京焼陶工の招聘により開窯されたと伝承のある香川県高松市理兵衛焼の資料調査を行なった。前者は、これまで胎土等に特徴があるとされながら、発掘報告書や展示による情報が乏しく実見する機会が少なかったために、関西地域の研究者にとって実態がよくわからなかった同窯跡の資料について、多量の陶片資料を熟覧し、製品や窯道具の特徴を確認することができた。後者では、17世紀代から18世紀以降にかけての伝世資料や、高松市内出土の発掘資料を熟覧・記録し、上絵付けの技法を中心に、京焼とのわずかな差異を見出す手がかりとなる可能性について認識を深めることができた。 以上に加えて、3月には三井記念美術館において室町三井家等旧蔵茶道具の展示資料の熟覧と情報収集を行なった。京焼関連の資料としては、仁清作色絵桐巴文水指、仁清作色絵鱗文茶碗、乾山作銹絵染付笹文蓋物、永樂保全作金襴手鳳凰文宝珠香合を熟覧した。
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