研究課題/領域番号 |
22520221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
田中 一隆 弘前大学, 人文学部, 教授 (10227126)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 英国ルネサンス演劇 / 多元的プロット / 劇場と観客 / 修道僧ベイコンとバンゲイ / "state"(大学、国家、身分) / フルゲンスとルークレース / 世界劇場 / pageant / マルティプル・プロット構造 / 観客 / 劇場 / ヘンリー・メドウォール / 『ファルジェンスとルークリース』 / 劇場という世界と世界という劇場 / プロット構造 / 英国初期近代演劇の観客 / 大学と大衆演劇 / 国家と大学 / state概念の変遷 / 英文学 / ロバート・グリーン / 『修道僧ベイコンとバンゲイ』 / "state"という言葉 |
研究概要 |
本研究は、英国ルネサンス演劇に特徴的な、一つの劇に複数の筋が共存するいわゆる「多元的プロット」の存在意義を、おもに観客の観劇意識に訴える作者の配慮の一環と捉えることによって解明しようとする研究である。具体的には、ロバート・グリーン(Robert Greene)の『修道僧ベイコンとバンゲイ』(Friar Bacon and Friar Bungay)とヘンリー・メドウォール(Henry Medwall)の『フルゲンスとルークレース』(Fulgens and Lucres)を対象に研究を行った。 その結果、グリーンの『修道僧ベイコンとバンゲイ』においては、"state"の概念が多元的プロット構造の結節点になっていること、さらにこの"state"概念は、大学、国家、身分という複合的な意味を担ってこと、等の新知見を得た。後者の『フルゲンスとルークレース』においては、観客の現実世界と劇の虚構世界との間に明確な境界線が設定されず、虚構世界の問題は観客の現実の「いま・ここ」と密接な関係性を保ち得るという観劇意識が「多元的プロット」生成の核に存在し、この意識は"pageant"の概念に集約されていること、等の新知見を得た。
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