研究概要 |
本研究ではシステムからの問いかけに対する応答発話を課題文として日本語で表示するtranslation game形式により,学習者の応答発話を制約すると共に,学習者コーパスから収集した第二言語話者がおかし易い文法上の誤りを含んだ表現も受理する言語モデルを利用した音声対話型CALLシステムの構成法について検討を行った。具体的な成果としては、(1)英語母語話者による5段階の主観評価値を付与した学習者コーパスの開発、(2)それを利用した言語モデルの開発とそれを組み込んだ音声対話型CALLシステムの開発、更に,(3)課題文の英語表現とは大きく隔たった想定外発話を検出するための手法として,ngramと有限オートマトン(FSA)による拘束を実現した言語モデルを用いる音声認識器の音響尤度差,認識結果の編集距離以外に,比較的類似の表現が見受けられる想定外発話をモデル化した想定外発話モデルとの音響尤度差,編集距離を素性として使用する手法の開発である。
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