研究概要 |
1900年においてノースカロライナ州ダーラム市に居住していたアフリカ系アメリカ人1,261家族(4,088人)を同じ地域に住む白人306家族(1,251人)と比較することによってアフリカ系アメリカ人家族の特徴を考察した。その結果、アフリカ系アメリカ人家族には、女性世帯主家族が多いだけでなく、家族の中に遠い親族や養子を含んでいたり、夫婦別居が普遍的に見られるなど、白人家族にはない特徴があることが判明した。これらの特徴は、彼らの移住のしかたや雇用のありかたと関係していることが考えられる。また、不安定な家族のもつ脆弱性を補完するために、アフリカ系アメリカ人コミュニティでは相互扶助の仕組みが作られた。
|