• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ドイツ現代史における亡命社会主義者とカトリック―「1945年の断絶」の克服

研究課題

研究課題/領域番号 22520746
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関広島大学

研究代表者

安野 正明  広島大学, 総合科学研究科, 教授 (80202365)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 交付 (2012年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードドイツ現代史 / 社会主義 / 亡命 / カトリック
研究概要

戦後ドイツ(西ドイツ)に帰還した亡命社会主義者として、ドイツ社会民主党のヴィリ・ブラントを中心に研究を続けている。昨年度はノルウェー亡命時代を中心に分析をしたが、平成23年度は1960年代から1970年代にかけて戦後ドイツが「第二の建国期」と呼ばれる大きな転換期であり、またブラントが首相になるのが(ドイツ社会民主党が戦後初めての政権交代をなし遂げるのが)1969年なので、この前後に特に焦点を合わせ「亡命者首相の誕生」という原稿を執筆している。まだ活字になってはいないが、この二年間の研究で1945年以前に関する「ノルウェー亡命時代のブラント」、そして戦後に関して「亡命者首相の誕生」がほぼ完成しており、ブラントの歩みを軸にして「ドイツ現代史における1945年の断絶」を克服するための研究が進行中で、まとめる目処は立っている。
また、この二年間はブラントという政治家を中心に研究してきたが、本研究はブラントの個人研究に止まるものではなく、ブラントのような「有名人」だけでなく、「無名の亡命者」とその戦後にも注目して研究することを目的としている。亡命時代に彼と同志的な立場から交流があったが戦後は別々の道を歩んだ社会主義者(例えば戦後は東ドイツで生きることを選んだヤコブ・ヴァルヒャー)や異なる亡命地で過ごした人々から数名をピックアップして史料収集を行った。これらの「無名の亡命者」については文献資料はかなり集めたので、本格的な分析は来年度以降に行う予定である。
亡命社会主義者と並ぶ研究の柱であるカトリック関係については、キーパースンとしてイエズス会士のオズヴァルト・フォン・ネルーブロイニングに注目して史料収集を行い、社会民主党との接点となる事例研究の選定と概要の分析までは終えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

4年間の研究の折り返し地点にあるが、課題の二本柱である「亡命社会主義者」と「カトリック」のうち、前者については先行して研究が進んでいる。この点については(1)であるが、後者については史料収集は進んでいるものの、読み込んでの詳細な分析は3年目の課題となると思われるので、総合的には(2)である。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画の通り遂行する予定であり、当初計画を変更しなければならないような問題は生じていない。自覚すべき留意点は、来年度は「カトリック」の方に力を注がなければいけないという点である。幸い、来年度前半はサバティカル研修をいただいてドイツに行けるので、研究の進展を期したい。
実証的な歴史研究はまとめるのに時間がかかり、平成23年度中に活字になった成果はなかったが、来年度は確実に形にできる。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ヴィリ・ブラント首相候補の誕生2010

    • 著者名/発表者名
      安野正明
    • 雑誌名

      ゲシヒテ

      巻: 3 ページ: 3-19

    • NAID

      40017188882

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「1968年」とドイツ社会民主党の政権獲得2011

    • 著者名/発表者名
      安野正明
    • 学会等名
      「1968年」と現代デモクラシーの形成に関する研究会(代表野田昌吾大阪市立大学教授)
    • 発表場所
      東広島市
    • 年月日
      2011-08-30
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [図書] Die Entwicklung des Godesberger Programms und die Rolle Erich Ollenhauers2010

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Yasuno
    • 総ページ数
      60
    • 出版者
      Friedrich-Ebert-Stiftung
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2022-11-04  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi