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環境公益訴訟による裁量統制の比較法的分析-EU環境法の展開と日本への示唆-

研究課題

研究課題/領域番号 22530032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公法学
研究機関大阪大学

研究代表者

伊達 規子 (大久保 規子)  大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00261826)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード公益訴訟 / 裁量統制 / 環境アセスメント / オーフス条約 / 団体訴訟 / 原告適格 / EU / 環境訴訟
研究概要

今年度は,第1に,環境アセスメントをめぐる訴訟に焦点を当てて,EU(とくにドイツ)と日本の裁量判断を手法について分析を進め,その成果の一部を環境法政策学会で報告した。その中において,日欧ともに,アセスメントの要否をめぐる訴訟が多いこと,日本においては,原告適格等を理由とする却下判決が依然として多いこと,EUでは,代替案の妥当性等に踏み込んだ判断がなされているのに対し,日本では,一部の判決を除き,広い裁量を認めていることなどの現状が明らかとなった。
第2に,第1の点との関連で,アセスメントをめぐる訴訟は,アジアの近隣各国でも注目を集めていることから,韓国の4大河川事業訴訟の現地で原告,担当弁護士等からもヒアリングを行い,アジア各国の共通性と独自性をも念頭に置きつつ,裁量統制のあり方に関する論点整理を行った。
第3に,秋には,生物多様性協約締約国会議(名古屋)に関連し,同事務局とオーフス条約事務局との共同ワークショップが開催されたことから,これに参加し,各国の関係者からオーフス条約をめぐる動向について,情報・意見交換を行った。また,オーフス条約の事務局担当者のヒアリングを行い,オーフス条約の司法アクセス規定等を日本に適用しようとした場合に必要となると考えられる具体的な論点につき,意見交換を行った。さらに,横軸としてのオーフス条約の理念や基本的考え方を生物多様性のような個別条約に組み込んでいく取り組みの成果と課題についても議論した。
第4に,公益訴訟をはじめとするオーフス3原則は,EUのみならず,アジアやラテンアメリカ諸国にも広がっていることから,オーフス条約の基となっているリオ宣言の採択地であるブラジルの状況についても,関係機関を訪問して情報収集,意見交換を行い,よりグローバルな観点から問題の整理を行った。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 環境法制の展開と課題2011

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 雑誌名

      ジュリスト

      巻: 1414 ページ: 41-46

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 環境影響評価と訴訟改革2010

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 雑誌名

      環境と公害

      巻: 40巻2号 ページ: 26-31

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 最新判例演習室 行政法 規制権限不行使に基づく国の責任が認められた事例--泉南アスベスト国家賠償訴訟2010

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 56巻1号 ページ: 115-115

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 最新判例演習室 行政法 安全認定の違法が建築確認に承継されると認められた事例-建築確認処分取消等請求事件2010

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 55巻7号 ページ: 119-119

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 環境影響評価と訴訟2010

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 学会等名
      大気環境学会
    • 発表場所
      大阪大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-09-09
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 環境アセスメント法制の動向2010

    • 著者名/発表者名
      大久保規子
    • 学会等名
      環境法政策学会
    • 発表場所
      龍谷大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-06-19
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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