製造業は日本のリーディング産業であるが,それを支えているのは中小企業である。しかしながら多くの中小企業が,急速なグローバル化の進展,国内市場の成熟化,産業構造の変化といった困難な課題に直面しており,その状況はますます厳しくなっている。そこで本研究は,それらの中小企業がいかにして価値の源泉を見出し,それを向上させていくのかを改めて探った。 具体的には,市場面,人材・組織面,技術面という3つの角度から総合的に検討し,日本の中小企業が,経営資源の制約を乗り越えながら,存続・成長していくために何をなすべきかについて提示した。
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