研究概要 |
本研究の目的は,介護支援専門員のバーンアウトの構造及び復帰プロセスを明らかにすることである.特に環境要因について,介護保険関連の「制度・法律」による影響に注目して,文脈とその構造を明らかにした.研究の結果,介護支援専門員のバーンアウトには,「役割葛藤」「役割の曖昧さ」が関係しており,それが「制度・法律」の影響でさらに強化されている実態が明らかにされた.この実態は{制度・法律への不適応}として表現することができる.しかし,介護支援専門員の「バーンアウトプロセス」には,このようなマイナス面(不適応)だけでなく,復帰プロセスに影響を及ぼすプラス面(適応に向けた挑戦)が含まれていることも認められた.
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