研究概要 |
日本の養育者が育児語をどのように併用しているのか,1 歳児は複数ラベルをどのように処理して獲得するのかを検討した。その結果, 次のことが明らかになった。1)養育者は育児語と成人語をある程度併用するが,育児語はラベルとしてばかりでなくサウンドエフェクトなど多くの機能を持つ発話として使われていた。2)育児語と成人語による複数ラベルを実験的に提示された場合, 12 ヶ月児ではいずれの語も学習できないが, 16 ヶ月児では育児語を選択的に学習した。3)日本語獲得 20 ヶ月児は,1 つの対象に対して育児語と成人語を獲得しているが,同時に新奇ラベルに対して disambiguation を示してもいた。
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