研究概要 |
本研究では,若者のメンタルヘルスリテラシー調査票日本語版を活用して児童・思春期(本研究では,高校生)を対象に調査を実施し,これまで実施してきた調査結果と比較したり,海外における若者のメンタルヘルスリテラシー教育について情報収集するなどして,普及啓発等心理教育的支援のポイントを探ることを目的とした。その結果,(1)若者のメンタルヘルスリテラシーの更なる向上をはかる必要性が確認されたこと,(2)教育については,何を伝えるのか,どのように伝えるのかといった教育内容の十分な検討が必要であること,(3)エビデンスを蓄積して,支援に関する効果検証を継続すること,(4)コミュニティレベルでの教育とターゲットを絞った教育の双方が連携しながら,根気強く展開されることが望まれることなどが明らかになった。
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