研究概要 |
AG(2n,3)の平面がなす2-designの分割に関し,ヤコビ和やいくつかの整数論の結果を用いて既知の結果よりも多くの部分デザインに分割可能であることを示すと同時に, 円分剰余類上の点の分布を調べることで部分デザインの数まで明らかにした.この研究は, 光直交符号のためのシュタイナー4項系の構成を与えるためのものであったが, 結果的には秘密分散法や量子ジャンプ符号に応用可能なデザインを与えたことになった. 最適な衝突回避符号については, 重み3で最適符号の存在が明らかでない偶数符号長として, n≡4 (mod 8)の場合が残されていたが, extended odd sequenceなる整数系列の新しい概念を導入し, 具体的な構成法を与えることでその存在を示すことができた. この結果により, 重み3で偶数符号長の最適な衝突回避符号の存在は完全に解決された.
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