研究概要 |
2次元トポロジカル絶縁体,及び3次元トポロジカル絶縁体の表面状態を対象とし,電子の幾何学的位相に起因する物性を外部から制御する方法として,光照射することで電子の運動エネルギーが外部からの可制御パラメータになることを示し,これを利用することで時間反転対称性を持たない系ではチャーン数を,時間反転対称性を持つ系ではZ2位相不変量,あるいはこれと等価であるスピンチャーン数が可変になることを見いだした.これは電荷輸送およびスピン輸送など電子系が有する幾何学的位相が本質的な役割を果たす現象が,光照射することで光誘起変化することを意味している.
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