研究課題/領域番号 |
22540365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊東 裕 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10260374)
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研究分担者 |
大成 誠一郎 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80402535)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 有機超伝導体 / 2量体化 / β型分子配列 / スピン揺らぎ / 三角格子 / フラストレーション / 一軸圧縮 / 2量体性 / 一軸性圧縮 |
研究概要 |
分子が一方向に積層したβ型有機超伝導体の示す超伝導転移について、一軸圧縮下での転移温度T_Cの実験結果と理論計算の対比から、分子の2量体性の違いによる電子相関の強弱と、三角格子フラストレーションの寄与の観点から調べた。分子の2量体性の強いBEDT-TTF塩では、分子積層方向に平行、垂直の両方向とも一軸圧縮により一度T_Cが増大し極大を取ったのち低下した。この非単調な振舞いは分子の2量体化した1/2フィルドモデルにより再現され、スピン揺らぎとフラストレーションの競合により生じていることが分かった。これに対して2量体性の小さいBDA-TTP塩では、分子積層方向にのみT_Cが極大を示すが、2量体化を仮定しないモデルのほうが、実験結果との一致がよいことがわかった。すなわち2量体化の程度の違いに対応していることがわかった。
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