研究課題/領域番号 |
22540410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 名古屋大学 (2011-2012) 京都大学 (2010) |
研究代表者 |
谷村 省吾 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90273482)
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連携研究者 |
筒井 泉 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (10262106)
杉田 歩 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90398412)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 量子情報 / 量子測定理論 / ベルの不等式 / 超選択則 / 電子線 / 軌道角運動量 / らせん波 / 量子消去 / 量子相関 / 測定理論 / 孤立保存則 / 共変的指針 / 量子論理 / 代数的量子論 |
研究概要 |
ベル不等式は、隠れた変数理論の枠組み内で成立し、量子論では成立しない不等式である。ベル不等式が量子論では成立しないという事実は以前から知られていたが、その物理的原因や根拠は不明であった。本研究では、ベル不等式が量子論で破れるしくみを解明した。とくに局所的な物理量が非可換であることがベル不等式の破れにつながっていることを明らかにした。この知見をもとに、ベル不等式の拡張版を系統的に作り出す方法を考案し、量子論と隠れた変数理論とを公平に比較し検証する、新しい型のベル不等式の定式化に成功した。 また、従来、根拠不明で天下り的原理とされてきた超選択則を、測定理論のアプローチによって導出することに成功した。これによって測定可能な物理量の判定条件を得た。 また、実験グループと協力して、らせん電子波を用いたダブルスリット実験に実施し、軌道角運動量の不確定性関係および量子消去効果の検証に成功した。
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