研究課題
基盤研究(C)
チトクローム-C-オキシダーゼ(COX)はヒスチジンに結合した2つの銅イオンが2つのシステインを介して結合しCu_2S_2ダイアモンドクラスターを形成している。この配位構造を4ヘリックスバンドル型のタンパク質中に設計した。作成したタンパク質の性質を円偏光二色性スペクトル、紫外・可視吸収スペクトル、電子スピン共鳴(ESR)スペクトルなどで調べたところ、天然のCOXと同じ性質であった。この結果はCOX中の銅イオンの設計に成功したことを示すものである。同じ構造の鋳型タンパク質に、スーパーオキシドジスムターゼ中に見られる亜鉛と銅イオンの設計を行った。タンパク質中にHis残基を6箇所入れ、二つの銅イオンの導入を調べたところ、銅イオンは一つしか入らなかった。そこで金属結合のモニターのためにCys残基を入れ金属結合を調べた。その結果銅イオンが二つ結合していると考えられる結果が得られた。また銅イオンと亜鉛イオンが配位していると考えられる結果も得られた。より詳細な解析が必要であるが設計方法の指針が得られた。
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