研究概要 |
大阪証券取引所の日経平均先物の日中のティックデータの15分間に時間を区切った分析では,約定間隔は第3種パレート分布が,1約定あたりの出来高は負の二項分布が最も当てはまりがよかった.日中株価変動の強い負の相関をρ総変動量を用いて著者のモデルとの整合性を検討し,整合的であるとの結果を得た. マーケットでの「株価は板の厚い方に動く」との格言の妥当性を著者らのモデルを拡張したモデルによる理論解析と,マーケットの実証分析とで検証した.格言の成否は状況に依存するが,対数を取るとそのような現象が見つかる.
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