配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
ディーゼル噴霧液滴を計測するために開発されたレーザー2 焦点流速計(L2F;Laser 2-Focus velocimeter)を用いて,噴孔径0.113mmの5噴孔ソレノイドインジェクタから大気中に噴射された燃料噴霧を計測した.コモンレール内圧力は80MPaに設定され,ソレノイドに印加した噴射信号の期間は3.0msであった.計測は噴孔出口より15,20および25mmの断面において行った.各計測断面の測定点は3点である.相関スロット法を用いて速度,サイズおよびデータレートの乱れの相関係数を調べ,渦スケールを評価した.液滴速度の乱れのスケールは液滴サイズの乱れのスケールおよびデータレートの乱れのスケールより大きいこと,またいずれの乱れのスケールにおいても上流に比べ下流の方が大きいことが明らかになった.2次元位相ドップラー流速計(2-D Phase Doppler Interferometer)を用いてコモンレールインジェクタにより大気中に間欠噴射されるディーゼル噴霧の計測を行った.噴霧軸近傍で液滴は噴霧軸方向の速度成分に加えて半径外向きの速度成分を有すること,および噴霧軸方向の速度成分は半径が大きくなるとともに低下することから,噴霧軸に対して斜め後方に噴霧の軌跡が観察されるものと判断された.また,噴霧の外縁から内側に向かって移動する液滴は,移動とともに半径内向きから噴霧軸下流方向へ速度ベクトルの向きを変える.これらの液滴の移動の組み合わせは渦を構成していると考えられる.
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