研究概要 |
IV族系化合物半導体をメカニカルアロイング法などにより作製し,生成した化合物の結晶構造及び物性評価を行った.特にキュービックCaxSi粉末に注目しXRD, STEM像観察及びEDSにて安定相ではない新規物質が生成している事を確認し,赤外透過スペクトル,XPSスペクトル,TG-DTA(示差熱・熱重量同時測定),ラマン測定結果にて新しい物性が発現している事を確認した.さらに熱電変換素子への応用を目的としてゼーベック係数と比抵抗の温度依存性を評価した.他に準安定相であるh-MoSi2ナノシート,CrSi2バンドル構造及びデンドライト構造,Mg2Ge, Mg2SiGeロッド等を作製し,ナノ構造化による結晶構造改変を試みている.
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