研究概要 |
電解重合法による導電性高分子合成の特徴的な成長形態について検討した。成長形態はラジカルカチオンのカップリング反応, それに続く脱プロトン化反応と深く関係しており, 使用する支持電解質や溶媒の種類や濃度によって劇変する。すなわち, 親電子置換カップリング反応が支配的になると三次元成長が, ラジカルカップリング反応が支配的となると二次元成長が観測される。更に, 重合時の定電流の値を変えることにより容易に成長形態を制御でき, 導電性高分子を用いたニューロン型素子による分子通信研究へと展開が可能となる指針が得られた。本研究では成長形態を利用した分子通信素子や生体親和性バイオ回路の作製について検討した。
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