研究課題
基盤研究(C)
金属導波管の中の誘電体棒の列は電磁波の伝搬方向と群速度を変える。我々は、TE_10-TE_20 モード変換器に焦点を当て、周波数とともに変化する特性を調べた。本研究では、2f_c より低い周波数ではそのまま通過、2f_c より高い周波数では TE_10 モードを TE_40 モードに変化させるモード変換器を提案した。また、2f_c より低い周波数ではそのまま通過、3f_cより高い周波数では TE_30モードを TE_10モードに変化させるモード変換器も提案した。 磁性体は通常、特殊なデバイスに用いられるので、磁性体の特性を計算するソフトウエアは使用範囲が限られていた。 近年、 人工の誘電率や透磁率を並べた誘電・磁性材料が発明された。従って、計算ソフトの要望も増えてくると思われる。ここでは .NET Framework上で動作する、誘電体と磁性体の材料の特性を計算する、学生の論理的思考を助けるような、教育用ソフトを作成した。 ショート・ワイヤー・ペアは、とてもシンプルなメタ・マテリアルである。この構造は、誘電体基板の両側に金属の細い線を造りつけたもので、共振周波数はこの長さを変えることで調節できる。しかしながら、磁気的共振周波数を変えるために長さを変えるには、別のパターンのフォトマスクが必要になる。本研究では、1つのパターンのフォトマスクのみが必要で、金属の細い線の位置を変えることで磁気的共振周波数を変える方法を紹介する。
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