配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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研究概要 |
亜共晶Mg1-xCax(x=2.8,8.7,14.8mass%)鋳造合金におけるクリープ挙動が,温度473K,応力30から60MPaにて調査された。本系合金の微細組織は,a-Mg相とC14-Mg2Ca相からなる連続的な共晶微細ラメラ組織中に初晶a-Mg相が不連続に分布したという特徴を示す。本系合金のクリープ曲線は三つの段階から構成される。すなわち,通常型の遷移クリープ領域,最小クリープ速度領域および加速クリープ領域である。Ca量の増加に伴い,遷移クリープ領域におけるクリープ速度の減少幅は拡大し,加速クリープ領域の開始は遅滞する。また,最小クリープ速度の応力指数は,降伏応力以下の低応力側において4となり,これは本系合金のクリープ変形機構が転位の上昇運動に律速していることを示唆している。高温クリープ強度に及ぼす共晶微細ラメラ組織の影響は,ラメラ体積率50%以上において顕著になることが明らかとなった。
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