研究課題
基盤研究(C)
膜蛋白質の多くは重要な創薬ターゲットであるため,系統的かつ網羅的な精密立体構造データの蓄積が切望されているが,現在の技術水準ではX線結晶構造解析の難度はきわめて高い.膜蛋白質の結晶構造を高分解能で決定するには,膜蛋白質と特異的に結合して結晶性を向上させる人工蛋白質「結晶化リガンド(crystallizing ligand)」をテーラーメイドで作製し,膜蛋白質/結晶化リガンド複合体の良質な三次元結晶を回折実験に供するというストラテジーが有効である.本研究では,任意の膜蛋白質に対する結晶化リガンドをハイスループットで作出する新規手法を確立することを目指した。結晶化リガンドとしてはFv抗体フラグメント分子骨格を用いた。開発した技術を用いて哺乳類由来の促進拡散グルコーストランスポーター/Fv抗体フラグメント複合体の新規構造を3.5Å分解能で決定することに世界で初めて成功した。
すべて 2012 2011 2010
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) 産業財産権 (3件) (うち外国 1件)
Nature
巻: 482 号: 7384 ページ: 237-40
10.1038/nature10750
Micorb, Cell Fact.
巻: 11 号: 1 ページ: 78-78
10.1186/1475-2859-11-78
Protein. Expr. Purif.
巻: 79(1) 号: 1 ページ: 81-7
10.1016/j.pep.2011.04.006
120003255719
Microbial Cell Factories
巻: 10 号: 1 ページ: 24-24
10.1186/1475-2859-10-24