豪雨・台風に伴う森林域の栄養塩動態に関する実証的研究

• 研究課題/領域番号: 22580169
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 森林科学
• 研究機関: 独立行政法人森林総合研究所
• 研究代表者: 篠宮 佳樹 独立行政法人森林総合研究所, 立地環境研究領域, 主任研究員 (20353716)
• 研究分担者: 大年 邦雄 高知大学, 農学部, 教授 (00127060)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2010年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: 森林 / 気候変動 / 豪雨 / 台風 / 栄養塩 / 窒素 / 微細土砂 / 平成24年豪雨 / TN / SS / 硝酸態窒素

研究概要

高知県西部の四万十川源流の森林流域において,2011 年7 月18～19 日における総雨量742mm の"特大出水"の栄養塩(SS,TN,NO3 -)の流出特性について,総雨 量200～300mm の"大出水",総雨量200mm 未満の"出水"と比較しながら考察した。試験流域 で,自動採水器を用いて6 回(総雨量53～742mm)の出水時調査(2 時間間隔)と月1 回程度の 定期調査を行った。"特大出水"のTN の累加比負荷量は既往の報告における我が国のTN の年間 負荷量に匹敵した。NO3 --N のTN に占める割合は"出水","大出水"の28～76%から"特大出 水"の2%へと急減した。"特大出水"時の栄養塩流出は懸濁態物質の流出が顕著になることを 明確に示した。

研究成果

• [雑誌論文] 森林流域における硝酸の年間流出量に及ぼす出水時の影響 ―茨城県城里町のスギ人工林流域における2010 年の解析結果― (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、小林政広、坪山良夫
  • 雑誌名: 関東森林研究 巻: Vol.63、No.2 ページ: 175-176
  • 査読あり
• [雑誌論文] 四国地方のヒノキ人工林における間伐が表層土壌の物理性に及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、稲垣善之、深田英久、豊田信行
  • 雑誌名: 森林応用研究 巻: Vol.20 ページ: 19-25
  • NAID: 110009420192
  • 査読あり
• [雑誌論文] 土壌講座2:保水性と通気性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹
  • 雑誌名: 樹木医学研究 巻: 15巻、2号 ページ: 64-67
  • NAID: 110009627312
• [学会発表] 森林流域における窒素流出量に及ぼす出水時の影響程度 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹・小林政広・吉永秀一郎・坪山良夫
  • 学会等名: 日本森林学会
  • 発表場所: 宇都宮大学(栃木県)
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] 四万十川源流部の天然林流域における年間のDIN流出量と大雨時における硝酸流出機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、山田毅、稲垣善之、吉永秀一郎、鳥居厚志
  • 学会等名: 日本水環境学会
  • 発表場所: 東洋大学(東京都)
  • 年月日: 2012-03-14
• [学会発表] Influence of rainfall increase according to heavy rain and typhoon on nitrogen exports from a forested catchment: A case study in the Shimanto River headwaters (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshiki SHINOMIYA、 Tsuyoshi YAMADA、 Yoshiyuki INAGAKI、Shuichiro YOSHINAGA、 and Atsushi TORII
  • 学会等名: ASLO Aquatic Sciences Meeting
  • 発表場所: (AbstractID=7342)
• [学会発表] 台風が降雨中および降雨後の渓流水の硝酸濃度に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、小林政広、坪山良夫、玉井幸治、澤野真治、大年邦雄、横山雄一、中山健二
  • 学会等名: JPGU
  • 発表場所: (AHW30-P05)
• [学会発表] 豪雨・台風に伴う雨量増加が森林集水域の窒素動態に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、大年邦雄、横山雄一、中山健二
  • 学会等名: JPGU
  • 発表場所: (U05-09)
• [学会発表] 森林流域における窒素流出量に及ぼす出水時の影響程度 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、小林政広、吉永秀一郎、坪山良夫
  • 学会等名: 日本森林学会講演集
  • 発表場所: (123、Pa28)
• [学会発表] 四万十川源流部の天然林流域における年間のDIN 流出量と大雨時における硝酸流出機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、山田毅、稲垣善之、吉永秀一郎、鳥居厚志
  • 学会等名: 日本水環境学会年会講演集
  • 発表場所: (64、pp.515)
• [学会発表] 豪雨・台風に伴う雨量増加が森林集水域の窒素動態に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、大年邦雄、横山雄一、中山健二
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2012年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
• [学会発表] 台風が降雨中および降雨後の渓流水の硝酸濃度に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、小林政広、坪山良夫、玉井幸治、澤野真治、大年邦雄、横山雄一、中山健二
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2012年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県千葉市）
• [学会発表] Influence of rainfall increase according to heavy rain and typhoon on nitrogen exports from a forested catchment (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshiki SHINOMIYA, Tsuyoshi YAMADA, Yoshiyuki INAGAKI, Shuichiro YOSHINAGA and Atsushi TORII
  • 学会等名: 2012 ASLO（the Association for the Sciences of Limnology and Oceanography）Aquatic Sciences Meeting
  • 発表場所: ピアザ淡海（滋賀県大津市）
• [学会発表] 森林流域における硝酸の年間流出量に及ぼす出水時の影響-茨城県城里町のスギ人工林流域における2010年の解析結果- (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹・小林政広・坪山良夫
  • 学会等名: 関東森林学会
  • 発表場所: 群馬県社会福祉総合センター(群馬県)
  • 年月日: 2011-10-21
• [学会発表] 四万十川源流部森林流域からの大雨時における硝酸態窒素の流出メカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、山田毅、稲垣善之、吉永秀一郎、鳥居厚志
  • 学会等名: 日本森林学会
  • 発表場所: 静岡大学(静岡県)
  • 年月日: 2011-03-27
• [学会発表] 森林流域における硝酸の年間流出量に及ぼす出水時の影響―茨城県城里町のスギ人工林流域における2010 年の解析結果― (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、小林政広、坪山良夫
  • 学会等名: 関東森林学会大会講演要旨集
  • 発表場所: (1、pp.22)
• [学会発表] 四万十川源流部森林流域からの大雨時における硝酸態窒素の流出メカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠宮佳樹、山田毅、稲垣善之、吉永秀一郎、鳥居厚志
  • 学会等名: 日本森林学会講演集
  • 発表場所: (122、pp.745)