研究概要 |
吸血昆虫ブユは日本では人獣共通オンコセルカ症やライチョウのロイコチトゾーンを媒介する。しかし、ブユのメス成虫は形態で類似している種類があり媒介種の同定が困難な場合があった。そこで日本にいるブユを DNA で分類するために、 50 種類のミトコンドリアのチトクロームcオキシダーゼ subunit 1 (CO1), subunit 2 (CO2), 16S リボソーマル RNA 遺伝子(16S rRNA)の一部の配列を決定した。16S rRNA では種間で差がない場合でも、CO1、CO2 では十分に違いが認められ、これらの配列で種の同定が可能であることを示した。
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