研究課題
基盤研究(C)
本研究では,ニワトリ胚頭蓋底軟骨の発生起源やその形成に関与する分子機構について調べた。頭蓋底軟骨を形成する頭部神経堤細胞の由来を調べた結果,頭蓋底軟骨は正中部領域とそれを挟んだ両側の軟骨から構成されていた。正中部領域の形成過程ではFoxd3 が強く発現し,軟骨分化への関与が示唆された。また,正中部領域の軟骨原基では PNAレクチンが結合する糖鎖が発現していたのに対し,両側軟骨原基での発現は弱かった。以上から,頭蓋底軟骨は性質の異なる二つの軟骨原基から構成されることが示唆された。
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