研究課題/領域番号 |
22590481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
坂口 俊文 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70343423)
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研究分担者 |
柿原 浩明 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20351314)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腎臓専門医受診 / 慢性腎臓病 / アンジオテンシン受容体拮抗薬 / 在院日数 / 医療経済 / 腎臓病検診 / 慢性腎職病(CKD) / IgA腎症 / 糖尿病腎症 |
研究概要 |
「(1)透析医医療に要する費用と(2)腎疾患の早期発見と精査・加療に要する費用あるいは(3)慢性腎不全進展阻止に要する費用を比較することで、増加の一途をたどるわが国のCKD(慢性腎臓病)の医療費抑制の可能性を探る。」以上が本研究の目的である。当初は専門医を受診した群と医療機関の受診歴がない群の比較で研究を進める予定であった。しかし現実には専門医受診から治癒せず透析に至る患者も多くみられるので、専門医による加療を受けながらも、しだいに腎機能が悪化して透析にいたった患者をモデルに組み込まないのは現実との乖離が大きくなると判断された。そのためこの群をも織り込んだモデルの修正が必要となった。専門医受診後治癒せずに透析に入る場合も、専門医受診なしと比較すると費用便益あるいは費用効用分析において有利となる可能性がある。しかしながら、既存研究では専門医介入の評価が不十分であることが判明し、専門医受診の費用と効果に関する研究が必要となり、この方面の研究を進めた。その研究成果は2011年の日本腎臓学会で発表したRAS阻害薬の使用と在院目数の短縮に関する研究である。われわれの施設が属する研究グループの数千人のデータベースに基づいた臨床研究であるが、専門医受診ではアンジオテンシン受容体阻害薬の使用により透析導入時の在院日数短縮することが示された。前年の研究で明らかになったエリスロポエチン製剤の使用による在院日数短縮とともにこの効果をモデルに組み込んでいくことができることとなった。
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