研究成果の概要 |
脳梗塞発症後の日常生活動作(ADL)低下促進因子・阻害因子を明らかにするため,急性期に入院を必要とした脳梗塞と一過性脳虚血発作を対象とし,基幹病院で登録式追跡調査を継続し,3,014例(男性1,776例,女性1,238例;平均年齢74.0歳)の登録症例があった. 脳梗塞発症後のADL低下関連因子として,心房細動患者における適切な抗凝固療法,発症後からの来院時間,脳梗塞既往歴,腎機能低下,心房細動や心不全,body mass indexの関与が示された.危険因子の積極的な早期発見,早期対応の重要性や,体重などの栄養管理面での新たな指標づくりと前向き予後調査の必要性が示唆された.
|