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食道幹細胞を用いたバレット食道発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590682
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関島根大学

研究代表者

数森 秀章  島根大学, 医学部, 講師 (20332786)

研究分担者 石原 俊治  島根大学, 医学部, 准教授 (80263531)
研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードBarrett食道 / KLF4 / 胆汁酸 / Cdx2
研究概要

Barrett食道の発生には胆汁酸の食道内への逆流が重要な因子であることが示唆されてきた。我々はこれまでに転写因子であるCdx1およびCdx2がBarrett食道の発生において極めて重要な役割をもち、これらは胆汁酸刺激によってその発現が誘導されることを報告してきた。
今回の検討ではBarrett食道モデルである胆汁酸逆流ラットを作成し、Barrett食道粘膜に転写因子であるKruppel-like factor 4(KLF4)が高発現することを見出した。この結果によって胆汁酸刺激によって食道下部にKLF4の発現が誘導され、Barrett食道の発生に関与することが示唆された。つづいて食道扁平上皮細胞を用いたin vitroの検討では、胆汁酸刺激によってKLF4のプロモーター活性が増強されること、胆汁酸刺激によって食道扁平上皮細胞にKLF4の発現が誘導されること、またその作用はKLF4のプロモーターに存在するNF-kB結合領域が重要な役割をもつことを見出した。さらにKLF4の発現はBarrett食道の発生においてCdx2と相互作用を持つことを見出した。さらにKLF4を食道扁平上皮細胞に強制発現させると、Barrett食道のマーカーであるMUC2やcytokeratin 20の発現が誘導されることを見出し、KLF4はBarrett食道の原因遺伝子となる可能性を示した。これらの結果から食道扁平上皮細胞への胆汁酸刺激によってCdx1、Cdx2だけでなく、KLF4の発現によって複雑なネットワークが形成され、最終的にBarrett食道の発生を引き起こす可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Roles of kruppel-like factor 4 in oesophageal epithelial cells in Barrett's epithelium development2010

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Kazumori, et al.
    • 雑誌名

      GUT

      巻: (On line)

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Barrett食道にかかわる転写因子は何か2010

    • 著者名/発表者名
      数森秀章, 他
    • 雑誌名

      分子消化器病

      巻: 7 ページ: 337-343

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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