研究課題/領域番号 |
22590720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
筬島 裕子 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, その他 (40451934)
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研究分担者 |
坂本 直哉 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 寄附講座教員 (10334418)
櫻井 幸 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (70547455)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | HCV-JFH1培養系 / プラークアッセイ / 細胞障害効果 / RNAポリメラーゼ |
研究概要 |
今年度本研究では、ウイルス感染価を定量する基本手技であるプラークアッセイ法をHCV-JFH1感染培養系に応用し、細胞障害性プラーク単離の反復を行い、高度細胞障害性ウイルスクローンの単離とその機能解析、およびウイルス遺伝子変異の解析を遂行し以下の結果を得た。(1)HCV-JFH1株をHhu-7.5.1細胞に感染後形成された独立した6カ所のプラークを単離し、個々の上清を再感染させたところ、高レベルの増殖と著明な細胞死が観察された。(2)単離されたクローン(JFH1-P1)の遺伝子解析を行ったところ、9個のアミノ酸変異を認め、そのうち6個がNS5B領域C末端側に集中していた。(3)全長HCV-JFH1プラスミドに、同定された6個の変異を個々あるいは複数個導入したHCV-JFH1サブクローンを作成し、Huh-7.5.1細胞にトランスフェクションしウイルス増殖粒子形成能を解析した。このうち3個の変異を導入した変異クローンで親株JFH1より著明に高レベルの感染増殖能が観察された。以上より、HCVの特定の遺伝子構造がウイルスの感染増殖能を規定していることが示された。細胞障害性クローンの遺伝子解析により同定された9個のアミノ酸のうち6個がRNA依存性RNAポリメラーゼであるNS5B領域に集中していたことから、遺伝子構造の変化がウイルスの増殖能及び細胞障害性に関与していると考えられた。次年度以降は、高度細胞障害性JFH1クローンを用いて増殖感染能や粒子形成能機能解析や、ヒト肝細胞移植Alb-uPA/SCIDマウスを用いin vivoにおけるウイルス感染増殖動態を解析し、劇症肝炎動物モデルの構築を試みる。
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