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濾胞樹状細胞からのプリオン神経侵入経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590922
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関東北大学

研究代表者

小林 篤史  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50431507)

研究分担者 竹内 敦子  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00535239)
研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードプリオン病 / 脳神経疾患 / 蛋白質 / 脳・神経 / ウイルス
研究概要

プリオン感染防止策を考える上で、末梢からのブリオンの神経侵入経路の解明は大きな課題として残されている。リンパ濾胞の濾胞樹状細胞に集められたプリオンがどうやって末梢神経に侵入するのかを解明することが本研究の目的であった。今回われわれはエピトープ・タグで標識された異常型プリオン蛋白を接種材料にして、末梢感染から神経侵入までのプリオンの動態を免疫組織化学・免疫電顕法により経時的に追跡することを目指した。標識にはプリオン蛋白の異常化に影響を与えることがなく、なおかつ抗体の親和性も高い3F4抗体のエピトープ・タグを用いた。このエピトープ・タグはマウスプリオン蛋白の2ヵ所のアミノ酸をヒトプリオン蛋白の配列に置換するだけで形成される(L108M,V111M)。さらに、3F4抗体での検出系がうまく働かない場合にそなえ、T41抗体のエピトープ・タグ(V214I,Q218E)も用意した。われわれはまず、3F4エピトープ・タグあるいはT41エピトープ・タグを導入したマウスプリオン蛋白を発現するノックインマウスを作製し、これらのノックインマウスにスクレイピープリオンを感染させた際に脳内に蓄積する標識異常型プリオン蛋白が本研究の接種材料として利用できるかを検討した。3F4抗体を用いた免疫組織化学的検索ではオートクレープによる抗原賦活化処理をおこなえば標識異常型プリオン蛋白を検出できることが明らかになった。T41抗体についても同様の条件検討をおこなったところ、やはりオートクレープ処理をおこなった場合のみ異常型プリオン蛋白の検出が可能であった。これらの結果から、エピトープ・タグ標識異常型プリオン蛋白追跡のためにはオートクレープによる抗原賦活化処理が必須であることが明らかになった。しかし、オートクレーブ処理は当初の予定に含まれていた免疫電顕法には適さず、別の手段を講じる必要があることが示唆された。
なお本研究課題は平成22年12月15日、研究代表者の休職にともない補助事業の廃止を申請した。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Co-occurrence of types 1 and 2 PrPres in sporadic Creutzfeldt Jakob disease MM12011

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi A
    • 雑誌名

      Am J Pathol

      巻: 178 ページ: 1309-1315

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Experimental verification of a traceback phenomenon in prion infection2010

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi A
    • 雑誌名

      J Virol

      巻: 84 ページ: 3230-3238

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Experimental verification of a traceback phenomenon in prion infection2010

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi A
    • 学会等名
      Asia-Oceania Symposium on Prion Diseases
    • 発表場所
      北海道大学(札幌)
    • 年月日
      2010-07-25
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2016-04-21  

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