研究課題/領域番号 |
22591244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
三好 研 高知大学, 医歯学系, 助教 (20274392)
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研究分担者 |
高石 樹朗 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (10303223)
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部・医療学系, 講師 (20403892)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (80273621)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乾癬 / 皮膚炎症 / 再生学 |
研究概要 |
ずSTA21とindirubin、indirubinの誘導体の1つであるB804のそれぞれについてヒト表皮角化細胞(NHK)の増殖に対する抑制効果をMTSアッセイを用いて検討した。STA21は10μMより、indirubinは20μMより、E804は1μMよりNHKの増殖を有意に抑制することが確認された。次に、リアルタイムRT-PCRを用いて、Stat3の下流分子であるcyclin D1とc-MycのNHKにおけるmRNAの発現を調べたところ、STA21(20μM)とE804(1μM)は両者の発現を抑制することが判明した。ウェスタンブロットの結果も同様に、STA21とE804はNHKのcyclin D1とc-Mycの発現を抑制した。興味深いことに、STA21、indirubin、E804はいずれもNHKの分化マーカーであるインボルクリンのmRNAの発現を増加させていた。次に、乾癬モデルマウス(K5.Stat3マウス)を用いて、耳介へのTPA塗布後に生じる腫脹と、背部へのTPA外用後に生じる乾癬様皮疹への抑制効果を検討した。STA21、indirubin、E804はいずれもTPA刺激による耳介の腫脹と乾癬様皮疹の形成を抑制することができた。最後に、当院における倫理委員会での承認のもと、0.2%濃度のSTA21軟膏を作成し乾癬患者の皮疹に2週間外用したところ、8症例中6症例で白色ワセリンの外用と比較して皮疹の軽快を認めた。
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