研究課題/領域番号 |
22591411
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
屋 万栄 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, その他 (50550000)
|
研究分担者 |
山田 和彦 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (40241103)
佐原 寿史 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 特任准教授 (90452333)
野崎 剛 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00433087)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | HGF / ミニブタ / 腎移植 / 末梢性免疫寛容 / マクロファージ / CFSE-MLR |
研究概要 |
我々はMHC確立ミニブタ腎移植モデルで、FK506単独療法で生ずるrejection crisisがHepatocyte growth factor (HGF)の短期併用療法により抑制されることを確認した。前年度は、1.HGF添加リンパ球混合反応(MLR)において、HGFによるT細胞免疫抑制効果は認められず、更に2.HGF添加培養マクロファージとPBMCとCo-cultureassayでは、MLR増殖反応SIの著しい低下を認めた。これらの結果は、HGFがマクロファージの免疫制御効果に作用することを示唆している。 平成23年度は、HGFとFK560併用モデルにおいて、HGF投与量を2倍に、移植腎生着延長を試みた。その結果、期待に反しHGF投与量増加による生着延長効果は認めず、糸球体の蛋白沈着が顕著と認めた。この結果は、HGF投与法は至適化には、HGFの増量は適さず、投与期間延長への方向性転換を示唆する。更に、HGF投与による末梢制御性T細胞(T-reg)の推移と、移植後の拒絶腎のc-Met発現を検討した。 T-regの推移:FK単独群ではCD4陽性CD25陽性T細胞群のFoxP3陽性細胞(T-reg)が移植後低値を呈するのに対し、HGF併用によりこのT-regが維持されることを確認した。 拒絶腎のc-Met発現:HGFのリガンドであるc-Metの移植腎内の発現を免疫染色で検討した。FK506単独群の移植腎拒絶反応に呼応し、移植腎糸球体、傍尿細管血管、尿細管に発現増強を認め、HGF投与によりこれらc-Metの発現が抑制されることが示唆された。 成果の報告:我々の結果は、HGFの免疫抑制効果を始めて示したものであり、その免疫抑制効果にRegulatoryメカニズムの関与が示唆された。本年度は、これらの結果を、アジア移植学会で報告し学会賞(金賞)を受賞し、更に国際移植学会誌Transplantationに掲載され、その掲載号の表紙飾る栄誉を得た。
|