研究課題/領域番号 |
22591585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤中 俊之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00359845)
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研究分担者 |
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学(系)研究科, 教授 (00201046)
畑澤 順 大阪大学, 医学(系)研究科, 教授 (70198745)
中村 元 大阪大学, 医学(系)研究科, 教授 (80533794)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 頭部外傷学 / びまん性脳損傷 / 18fluorodeoxyglucose / PET-MRI / 18flourodeoxyglucose / PRT-MRI |
研究概要 |
びまん性脳損傷は、局所的な脳組織の破壊が軽微であるにも関わらず、広範な機能障害を来すことを特徴とする。びまん性脳損傷の超急性期に、脳の代謝機能を経時的に検討した報告は無く、臨床的にも、頭部外傷超急性期に PET を用いた脳機能画像を経時的に撮影することはほぼ不可能である。本研究は、18F-fluorodeoxyglucose(FDG)を用いた FDG-PET と MRI を同時撮像できる PET -MRI を用いて、びまん性脳損傷の超急性期から急性期における脳糖代謝機能が経時的にどのように変化するのかを解明することを目的とした。方法:本研究では、Marmarou らによって報告されたモデル(Marmarou et.al, 1994)を改良したものを用いた。具体的には、ラットの頭蓋骨に固定した金属板の上方から 500g の重りを自由落下させることによって、頭部に均等に衝撃を加え、びまん性脳損傷を作成した。本研究では、外傷を加える外傷群と、外傷は加えないが外傷群と同様の麻酔、処置を行う非外傷群の2群において、それぞれ処置前、外傷(または処置)後3時間、1日、4日、7日目に PET -MRIを撮影し、比較した。結果:統計学的有意差はないものの、外傷群において、外傷直後(3時間後、1日後)には脳糖代謝が非外傷群に比べて低下する傾向にあり、その後、4日後の時点では、非外傷群に比べて亢進している傾向にあった。7日後では、有意に外傷群で糖代謝が亢進していた。本研究によって、びまん性脳損傷によって、超急性期には脳棟代謝が抑制されるが、亜急性期にかけて過剰に亢進してくる傾向があることが判明した。
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