研究課題/領域番号 |
22591685
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨田 哲也 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30283766)
|
研究分担者 |
吉川 秀樹 大阪大学, 大学院・・医学系研究科, 教授 (60191558)
岩井 一宏 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60252459)
椚座 康夫 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60507193)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | arthritis / inflammation / NF kappa B / LUBAC / 関節リウマチ / NF-kB |
研究概要 |
関節リウマチ患者(RA)の培養滑膜細胞での LUBAC の発現を確認するため、採取した滑膜組織の LUBAC(HOIP/HOIL-1L)の免疫染色を行った。対照群には変形性関節症(OA)の患者とした。HOIP/HOIL-1L は RA 患者群・OA 患者群共に炎症性滑膜における広範な発現を認め、さらに RA患者群で HOIP、HOIL-1L 共により高い発現傾向を示した。関節リウマチ患者(RA)の血液および骨髄中の単核球分画での HOIP/HOIL-1L の発現は、RA 患者群・OA 患者群共に HOIP/HOIL-1Lの発現を認め、 HOIP は RA 患者群でより高い発現を示したが、 HOIL-1L では疾患群間での差は認めなかった。さらに骨髄液における結果は、HOIP/HOIL-1L は共に RA 患者群で高い発現を示した。また下流シグナル(I-CAM、 V-CAM)についても同様に RA 患者群で高い傾向を示した。以上の結果から RA の炎症における NF-κB 経路の活性化過程において、その master regulator であるHOIP/HOIL-1L の発現は RA 患者の滑膜細胞および骨髄単核球において有意に高いことが示された。これら事実から本研究は RA の病態解明に資する研究であると同時に HOIP/HOIL が RA における治療標的となり得ることを示唆し、RA の新たな治療戦略としての展開が期待できる。
|