研究課題/領域番号 |
22591723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨岡 俊也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10332610)
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研究分担者 |
松浦 信幸 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (20408313)
渋川 義幸 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30276969)
君塚 隆太 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90287178)
新谷 益郎 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (60171071)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 疼痛管理学 |
研究概要 |
今年度は、分子生物学的な検討を中心とし、血液サンプリングからのDNAマイクロアレイ(ジーンチップ)を用いた変異スクリーニング検査を実施した。これまでに神経生理学的な検査として、感覚神経検査として脳磁図検査を受けた先天性無痛無汗症患者のうち、今回の研究に同意を得た8名(東京都2名、埼玉県3名、静岡県2名、長野県1名)を対象とした。ジーンチップを用いた変異スクリーニング検査では、コントロールとした健常成人の0.5倍以下、あるいは2倍以上を示した遺伝子を比較した。47,000の遺伝子の中で349の遺伝子において本疾患患者と健常成人において、有意な差がみられた。そこで、349の遺伝子の中でMAPK、TGF(transforming growth factor)-B receptor、ならびにp38 MAPKシグナル伝達系に着目し解析を進めた。その結果、これまで本疾患において指摘されていたTrkAシグナル伝達の異常に加えて、EGF (epidermal growth factor)、GRB2 (growth factor receptor-bound protein 2)、TGF-β(epidermal growth factor)、p38 MAPKカスケードのmRNAに正常からの変化が見られた。これらの変化が、本疾患における病態生理の説明になりえるか、現在検討中である。自律神経系からの検討に関しては、本疾患患者を対象として、起立負荷時の自律神経系の変化に関して、心拍変動を用いた解析を進めている。
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