研究課題/領域番号 |
22591730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (40252952)
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研究分担者 |
森田 潔 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40108171)
清水 裕子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80423284)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 周術期管理学 / 炎症 / 出血性ショック / 急性肺障害 / 一酸化炭素 / 急性肺傷害 / 抗炎症性シグナル伝達 / IL-10 / PPAR-γ / 酸化ストレス / アポトーシス / activated caspase-3 / TUNEL / 出血性ショック蘇生 / サイトカイン / 好中球 / 吸入療法 |
研究概要 |
出血性ショックは全身性炎症をきたして急性肺障害 ALI を引き起こす。近年、内因性一酸化炭素 CO が抗炎症効果を有することが分かってきた。われわれは、ラット出血性ショックモデルによる ALI に対して、ショック蘇生後に 250ppm の CO を 3 時間吸入させて、治療効果とそのメカニズムについて検証した。出血性ショックによって、肺の組織障害度スコア、細胞浸潤、肺重量(Wet/dry 比)、炎症性メディエータ(TNF-α, iNOS) の発現、アポトーシス細胞(TUNEL法)のいずれも有意に増加していた。これに対して、CO 吸入群では、上記いずれの値も全て改善が見られた。さらに CO 吸入群では、抗炎症性サイトカイン IL-10 と核内受容体ホルモンPPARγの発現が有意に増加していた。CO 吸入による血圧や動脈血酸素分圧に変化はなく、組織低酸素(Hypoxyprobe)も見られなかった。出血性ショック蘇生後の 250ppm/3 時間の CO吸入は、 CO 毒性をきたすことなく ALI を改善させて、その抗炎症作用として PPARγによる炎症性メディエータ発現抑制と抗炎症性サイトカイン産生が関与していると考えられた。
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