研究課題
基盤研究(C)
我々はプロテオミクス解析を用い低酸素状態においてヒト腎癌細胞内で発現や活性が誘導される蛋白を幾つか同定した。これらの蛋白は腎細胞癌治療の主役である血管成長因子受容体を標的としたチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に対し抵抗性を獲得する際に重要な働きをしていると考えられた。これらの蛋白の中にブドウ糖の取り込みを制御する蛋白が含まれていたため、ヒト生体内での腎癌のブドウ糖の集積を FDG PET/CT によって測定したところ、ブドウ糖の集積の高い腎癌では TKI 治療に対して抵抗性を示すことを明らかにした。
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