研究課題/領域番号 |
22591895
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
堀口 茂俊 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30293468)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 免疫 / アレルギー |
研究概要 |
アレルギー疾患にせよ、感染症にせよ、癌にせよ、最も生理的・理想的な治療方法は人為的なワクチンに上る免疫修飾と、免疫恒常性の回復である。しかし、減感作を目的とするアレルギー性疾患においても、排除免疫惹起を期待する感染症、癌においても当該抗原を接種するという点で方法は同一であり、なぜ、両極端の目的の結果が経験的に得られるのかは十分に分かっていない。本研究では、同一のAPC、同一のantigenを投与するルートを変えただけで異なる免疫応答が得られるのはなぜか、先行研究で明らかとなった口腔底(舌下)ルートによるワクチンの特殊性に焦点を当て解明を試み、より効果的なワクチン開発の足がかりを得ることを目的とした。 ヒトに対し同じ抗原でワクチン介入を行ったところ、鼻粘膜投与ではエフェクター機能亢進、口腔底粘膜投与ではエフェクター機能抑制と反対の結果が得られた。しかも口腔底粘膜投与ではIL-10産生調節性T細胞が増えていた。口腔底粘膜の病理検討では通常粘膜には低頻度の皮膚ランゲールハンス細胞のマーカーであるFCeR1やCD1aを発現しているLC様DCが高瀕度で検出され、また口腔底粘膜のドレイン先リンパ節である顎下リンパ節ではLC様DCが顕著に豊富に認められた。LC様DCは免疫調節作用をもつと考えられている。このような細胞の存在が口腔底粘膜のもつ特異な免疫寛容、免疫抑制作用の一要因である可能性を示唆した。
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