研究課題
基盤研究(C)
質量顕微鏡を用いることで甲状腺乳頭癌は正常甲状腺組織と比較して2種類のホスファチジルコリンと1種類のスフィンゴミエリンが多く発現していることが明らかになった。ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリンはそれぞれのリン脂質を構成している脂肪酸により分類されているが、脂肪酸の違いによりどのような癌の特徴や生物学的意味があるのかは現時点では不明である。また甲状腺未分化癌では 10 種類の脂質が正常甲状腺組織より多く発現していた。 その分布状況を甲状腺乳頭癌と比較すると、脂質分布強度のバラつきは乳頭癌の方が未分化癌よりも多い傾向があった。従来、甲状腺未分化癌では乳頭癌と比較して多くの遺伝子変異があるため、脂質分布の症例間の差は未分化癌では大きいと予想されていたが、実際は未分化癌の脂質分布の症例間の差はより少ない傾向であった。
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PLoS One
巻: 7(11) 号: 11 ページ: e48873-e48873
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耳鼻咽喉科臨床
巻: 105巻 4号 ページ: 393-402
10030517433
PLOSONE
巻: 7(11)
巻: 105 ページ: 393-402