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重症病態の栄養学的介入による細胞エネルギー代謝調節因子の解明と新栄養療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22592018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 救急医学
研究機関大分大学

研究代表者

岩坂 日出男  大分大学, 医学部, 准教授 (90175216)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード重症病態 / autophagy / カロリー制限 / 長寿遺伝子 / 時計遺伝子 / 栄養学 / 微量元素 / 免疫 / 心臓手術 / 重症患者 / 亜鉛 / 銅 / 炭水化物飲料
研究概要

敗血症、外傷、熱傷、大手術侵襲などによってもたらされる重症病態は救急・集中治療領域で克服すべき重要な病態の一つである。敗血症モデルを用いた実験によりブドウ糖投与を行うことでautophagyが軽減し、肝障害が軽快したことから栄養学的介入がautophagyを介して臓器傷害を改善できる可能性が示唆された。また短期隔日カロリー制限は長寿遺伝子とされるSirt-1,Hsp70,PGC1-αを活性化することが明らかとなり、短期隔日カロリー制限を受けたマウスでは、通常に給餌されたマウスよりも敗血症を作成した場合生存率の改善が示された。このことは長寿関連遺伝子には抗炎症作用のあることが示唆された。またCLOK,BMALなどの時計遺伝子は細胞周期を調節するだけでなく細胞代謝活性調節を行うが、マウスへの給餌時間を調節することで中枢時計遺伝子と末梢時計遺伝子のun couplingを起こした状態ではSirt-1,PGC1-αの発現が低下し、この状態で敗血症モデルを作成するとun coupling群で生存率の低下が確認去れ、時計遺伝子が生体リズムと深く関連していることが明らかとなった。さらには銅、亜鉛などの微量元素は免疫能の調節に重要であるが重症病態ではこれらの微量元素濃度が低下するため、栄養学的に介入することは病態を改善できる可能性があると考えられた。このように重症病態の形成にautophagy、カロリー制限、長寿関連遺伝子、時計遺伝子などの因子が関連することが明らかとなり、これらの因子を栄養学的介入により調節し、さらに重症病態の改善につなげることが可能であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Alternate day calorie restriction improves systemic inflammation in a mouse model of sepsis induced by cecal ligation and puncture2012

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa A, Iwasaka H, 他4名
    • 雑誌名

      J Surg Res

      巻: 174 ページ: 136-141

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] The changes serum zinc and copper balance after cardiac surgery2011

    • 著者名/発表者名
      Hideo Iwasaka
    • 学会等名
      第33回ヨーロッパ静脈経腸栄養学会
    • 発表場所
      イエテボリ
    • 年月日
      2011-09-05
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書 2010 実績報告書
  • [学会発表] Effects of nutritional intervention on sepsis induced autophagy in mice septic model2011

    • 著者名/発表者名
      Hideo Iwasaka
    • 学会等名
      第10回世界炎症学会
    • 発表場所
      パリ
    • 年月日
      2011-06-27
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書 2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2019-07-29  

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