配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
研究概要 |
ラット褐色細胞腫株PC12細胞とヒト神経芽細胞腫SK-N-SH細胞,およびラット組織におけるニコチンのヒトノルアドレナリントランスポーター(NET)発現に対する影響を検討した。その結果,ヒトNET遺伝子をどちらの細胞に一過性に導入しても,ニコチンは転写活性に影響しなかったが,SK-N-SH細胞において短期でNET mRNA発現および蛋白質量を抑制する一方,PC12細胞では短期でNET mRNA発現および蛋白質量を増加させた。また,ラットに対するニコチン単回投与では,副腎および脳幹においてNET mRNA発現は増加したが,2週間にわたる慢性投与では,NET mRNA発現は逆に減少した。以上の結果から,ニコチンは転写後の機構を介して NET 発現を増加させたり減少させたりする可能性が示唆された。なお,このニコチン慢性投与による NET 発現の減少は,ニコチンの薬理学的作用との関連から臨床的に重要であると考えられる。
|