研究課題/領域番号 |
22592119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10323974)
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研究分担者 |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30220718)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | fibrillin-1 / TGF-β / dental pulp / α-SMA / human dental pulp / fibrillin-2 / fibrillin-3 / wound healing |
研究概要 |
組織は細胞とそれをとりまく細胞外基質により構成される。近年、細胞外基質の細胞増殖・分化制御に対する直接的な機能が明らかになるにつれ、歯髄組織における細胞外基質への理解は、歯髄組織保存治療さらには歯髄組織再生にあたり、益々重要であると考えられる。細胞外基質の1つfibrillin-1は、結合組織の構成を担っているだけではなく、形質転換成長因子transforming growth factor-β (TGF-β)シグナルの細胞外基質制御因子としての機能が、ここ数年注目されている。TGF-βは、象牙芽細胞の成熟化と細胞外基質の分泌に必須な因子である。そこで本研究では、fibrillin-1の歯髄組織における修復および再生・新生への機序を解明する目的で、直接覆髄における修復象牙質形成後の歯髄組織と、さらには歯髄組織培養における組織変化を解析した。その結果、歯髄組織創傷治癒初期ならびに培養歯髄において、fibrillin-1タンパクの分解によると思われる免疫組織陽性反応の消失とmRNAの下方制御がおきていることが確認された。また、fibrillin-1タンパクの欠損する部位では、その発現にはTGF-β1が必須とされているα-SMA陽性線維芽細胞が一過性に出現していた。さらには、このα-SMA陽性線維芽細胞の一部の細胞が修復象牙芽細胞へと分化することが示唆された。
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