研究概要 |
本研究は,術後せん妄を発症した患者の家族に対する看護介入モデル構築を目指し,術後せん妄を発症した患者の家族の心身の状態を把握することを目的に調査を行った.術後せん妄患者の家族は,術後せん妄発症時は,ストレスを感じていることが推測され,術前から引き続き,さらなる緊張-不安が生じていた.また,家族は患者の術後せん妄を「いつもと違う」,「先が見えない」,「助けたい」,「通用しない」,「患者の変化の裏付け」,「迷惑をかける」,「限界の予感」,「医療者との解釈の相違」と捉えていた.家族に対して患者の状態に関する情報提供とともに術前から術後せん妄の理解を得ることの必要性が示唆された.
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