研究課題/領域番号 |
22600010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
中川西 修 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (50296018)
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研究分担者 |
丹野 孝一 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (20207260)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アンジオテンシンII / 脊髄 / 疼痛関連行動 |
研究概要 |
本研究では脊髄疼痛伝達機構における angiotensinII (AngII)の役割を解明することを目的に、 AngIIをマウスの脊髄クモ膜下腔内へ投与し、行動及び分子薬理学的見地から検討を行った。その結果、AngII (3 pmol) により scratching、biting、licking などの疼痛関連行動が誘発された。AngIIタイプ 2 (AT2)受容体拮抗薬 PD123319 はこの Ang II誘発性疼痛関連行動を抑制しなかったものの、 AT1 受容体拮抗薬 losartan は用量依存的な抑制効果を示した。次いで、 AngII誘発性疼痛関連行動に対する各種 MAPK の関与を検討したところ、 p38 MAPK 阻害薬 SB203580 は疼痛関連行動を有意に抑制した。また、脊髄背側部において AngIIはp38 MAPK のリン酸化を引き起こしたが、このリン酸化もまた losartan により抑制された。以上より、AngIIは AT1 受容体を介し、p38 MAPK を活性化して疼痛関連行動を引き起こしていることが示唆された。
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